パーム春日井は病気や障害の症状が安定し、入院治療の必要はなくとも看護・介護・リハビリ等を必要とする方に医療的ケアと日常生活サービスを提供し、一日も早い家庭復帰を目指していただく介護老人保健施設です。
施設見学も承っております。お気軽にお電話ください。愛知県春日井市鳥居松町2-308電話番号0568-84-1003受付時間9:00~17:00(日曜除く)

認知症 亡き義父の様子から。

4年間の自宅介護で、実際に私が経験をしたことを一部上げてみます。

■我が家の玄関では、靴を無造作に脱ぐことを日課にしました。
 それは義父が毎日玄関の靴を一列に並べてくれていることに気が付きました。
毎日揃えて靴を脱ぐことを習慣にしていた私たち家族は、少しだけ気を付けて乱して脱ぎました。ある時「お義父さん、いつもお義父さんが玄関をきれいにしてくれるから助かるよ?」と言うと「私はこれくらいしか出来ませんから・・・と、とても嬉しそうに言っていました。

■昔から沢庵が大嫌いだった義父は、匂いも嫌がったとかで、家族は義父のいない日や外で食べていたそうです。
 元気な時は、私もよく義父自身からも聞いていました。普段私も気を付けていたのですが、ある昼食に買ってきたお弁当に沢庵二枚入ったまま温め、出してしまいました。「おいしいね・・・」と義父。見ると沢庵をバリバリ食べていました。「ごめんなさい!お義父さん沢庵食べれるの?」「食べられますよ?美味しいです」と。平気な顔でおいしそうに食べながら言っていました。味覚の変化をはっきり知らされた瞬間でした。

■同居して二年過ぎた頃には、私のストレスもピークで、よく嫌なことを言ってしまい自己嫌悪に陥っていました。
 その繰り返しの日々でした。ある日、自分の寝室に入ってふて寝していました。
ノックなしで、静かにドアがゆっくり開き、義父が覗いています。寝たふりしていました。義父が「あ~よかった」と、静かな声で放ち、またドアが静かに閉められました。私は怒ってふて寝したのに・・・涙が出たのを覚えています。
 
■トイレから離れた洗面所で、義父は何をしてるのかなぁと、覗いてみると、洗面所でオシッコしていたのです。
 途中で声をかけて洗面所周りを汚されても困るし、驚かせても悪いし、声がかけられず、最後まで見守りました。終わって、「お義父さん・・此処は顔を洗う所で、オシッコする所じゃないよ?」と言うと、「そうですか?おかしいなぁ」と。
でも、義父の排尿に丁度いい高さで、こんな便器があってもいいのになぁと、感心したり、全く怒れない私がいました。
でも、丁寧に洗浄、消毒し、その後は気を付けていましたが、同じようなことはありませんでした。

■夜中の二時です。義父の様子を見に行くと、義父の部屋に義父が居ない・・・焦ってしまいました。真冬です。
 ベランダから外を見ると、外出着に着替え、コートを着た義父が、向かいのマンションの前に立っていました。
ここは週二回、デイサービスのバスが出迎えに来るバス停です。義父に時間を告げても、「朝じゃないんですか?」と。
確かに街灯と車の往来で明るすぎる!説得力のない明るさです。

義父との同居ではたくさんの出来事があり、数知れずです。上記の出来事は極一部です。認知症が進行する中で、
たくさん学ばせてくれた義父に今は感謝となつかしさ、愛しさの思いを抱けることを幸せに思っています。
ただ、理想と現実は大きなギャップがあり、心で思っていても、形にするには難しいこともあります。認知症の方でも色々です。
でも、経験を活かし、より良い介護が出来たらいいなぁ・・・頑張らなきゃ!! と思っています。   
                                                                    M 

最近の投稿