施設長挨拶
介護老人保健施設パーム春日井(2020.10.1)
寺本 英已
このたび、新たに施設長に就任した寺本です。簡単に自己紹介させていただきます。
鳥取大学卒業後に呼吸器内科として肺炎を中心とした診療を行い、大学院内感染委員会の一員として働いていました。研究が好きで世界で一番大きな医学研究所である米国国立衛生研究所 (NIH) で長年ガン遺伝子の研究を行ってきました。感染症とガン遺伝子は結び付かないかもしれませんが、昔ウイルス発がん説というのがあり、ガン遺伝子はウイルスの研究から発見されたといういきさつがあるためです。
米国国立衛生研究所は今、話題のトランプ大統領が新型コロナウイルスで入院した米国首都ワシントンDC近くのウォルター リード陸軍医療センターの隣にあり、敷地も広くゴルフ場の中にいっぱい研究棟、病院が立ち並んでいるイメージです。歩いているとリスやウサギもよく見ることができ、夏はホタルがいっぱいでる環境でした。
研究に一区切りついたときに、そのまま米国に残るか、大学にもどるか、民間病院で働くか考えましたが、21世紀の医学は遺伝子研究、医療は老人医療、精神科医療と考え、大学時代の出張病院の関連病院であった名古屋市の精神科病院である紘仁病院に就職して、老人医療、精神科医療を中心に診療を行ってきました。働いているなかで医者としての原型である地域医療に貢献をしたいと考え、鳥居クリニックの診察とともにパーム春日井で働かせていただくことになりました。
核家族化が進んだうえに高齢化社会が進み、高齢の方が高齢の方の面倒をみるという老々看護が増えてきており、家族が面倒をみようと思ってもお互いが限界になることが多くなってきています。そういう状況の中では老人保健施設の役割は重要になってきていると考えております。
みなさまが安心して入所され、職員のことを新しい家族のように考えていただければと思います。ただ、病院とは異なり治療などに制限があることをご理解いただき、逆に病院ではできなく施設ならでのできることもあり、こういったことは積極的に取り組んでいく所存です。
面会に来られた時にお声をおかけすることもあるかと思いますが、その時はどうぞよろしくお願いします。