ケアマネージャー
真の目標にしたケアの実現のために私たちがいるんです。
では、ケアマネージャーとはいったいどんな人でしょう?
ケアとは広い意味ではお世話・配慮・気配り・手入れなど狭い意味では介護、の意味があります。マネージャーとは管理者ですね。
となるとケアマネージャーは?「お世話を管理する人」となります・・・。
もうすこしわかりやすくご説明します。
老人保健施設にはたくさんの専門職がいます。専門職とは医師、看護師、リハビリスタッフ、管理栄養士、相談員、介護職などです。これら専門職が1つのチームとなってご本人、ご家族から伺った個別の目標にもとづき、お世話の方法を考え提供しています。
例えば「自宅に帰る」という目標であれば
・ご自宅で歩くための訓練、とか
・適切な時間を把握してのおトイレの案内、だとか
・ご自宅でのお食事を食べやすくする調整
といったお世話が考えられたとします。
でもそれぞれの専門職が考えたサービスが、目標とかけ離れた内容になってしまってはいけませんね。例えば「自宅に帰る」という本人、家族の思いがあるのに、その思いが専門職には伝わらず「楽しく過ごしてもらう」という目標にすり替わりレクリエーションやクラブに参加、現状維持が出来る、という内容になってしまっては自宅に帰るための支えにはなりません。
そうならないように誰かがチームをまとめお互いの専門性を尊重しつつ、個々の利用者様、ご家族の目標に沿ったお世話が出来るように調整していく必要があります。その調整役がケアマネージャーです。
調整役というとピンとこないかもしれませんが、オーケストラの指揮者に例えるとわかりやすいかもしれません。指揮者は個々の楽器の特性を活かしながら弦楽器・管楽器・打楽器のバランスや音量、響きなどを調整しながら演奏します。
専門職をチームとしてまとめ、目標に向かって進んで行くようお世話を管理し舵取り(=調整)していくのがケアマネージャーなのです。カッコよく言えば“裏方さん”?目立たないけど、いないと困る、そんな役割です。